直感経営のすすめ

コンサルブログ | 2011年4月29日
連休だ。連休前日は茨城県真壁の歯科医院へ訪問し、帰宅は深夜0時を回っていた。しかし、休日は何故かいつもより早く目が覚める。一昨日、帰りの常磐高速では、連休明けにオープンする新規医院の展望を考えていた。その医院は診療日時で利便性を図るが、自費の薄利多売はしない展開を仕掛けていく。そんなことを考えていると、開業地の診療圏を再度確認したくなり、練馬区のT駅周辺に6時34分に着く。

早速診療圏を観察して歩く。ゴミ捨て場、自動販売機、コンビニのバンズ、自転車置き場、公園のゴミ箱、洗濯物、コインパーキングなどを観察していると、その診療圏の住人、労働者の生活が頭の中でリアルに再現されてくる。早朝の街を徘徊する姿は犯罪者のようだが、現地観察をしないで医院のコンサルティングができないのは、20年来の習いとなってしまった。

首都圏では定量調査から開業地を選定し、その後の展望を考えることは難しい。だからと言って、定量調査は無駄なことではない。その地での経営展開の仮説を立てるには、必要不可欠だ。ここから先の、虫瞰(ちゅうかん)的調査で差がでる。どんな診療指針を打ち立てていけば受け入れられるのか?どんなインテリア、ファザード、サインが響くのだろうか?PRの展開は?等々、診療圏の薄皮を一枚一枚はがすように見えてくるものがある。もちろん、連休明けにオープンする医院の展開は、すでに織込み済みだ。しかし、想定が下方にブレた時のことも考えなければならないため、何度でも開業地を観察したくなる。ネット社会で非効率的な事この上ないが、机上(ネット)の推論では、単なる「閃き」でありバクチでしかない。

診療圏を歩きながら、車を流しながら、「5W1H」を繰り返す。いろいろな展開がイメージできる。WHO.WHEN.WHERE.WHAT.WHY.HOWは、ビジネスを創り上げていく上で基本の「き」の字だ。これを繰り返すことで、経営のカンが冴えてくる、「直感」だ。「直感」も「閃き」も同じようなものだが、「直感」は振り返ってみて論理的に説明ができるが「閃き」は感覚的なもので説明ができない。つまり経営が下方にブレた時、修正が可能なのが「直感」、難しいのが「閃き」となる。だから診療圏を歩き、「直感」を研ぎすます。

変化が激しく即断を求められる経営環境にいる歯科医師は、様々な情報に右往左往することなく、「直感」を磨くことが求められている。