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コンサルブログ | 2015年1月1日

歯科医師は「歯科村を捨てよ、町へ出よう」

 この数年、仕事で定期的に羽田空港発三沢行きの一便を利用しています。この便の搭乗者は、航空自衛隊と米空軍関係者、そして日本原燃などの原発関連企業関係者が大半を占め、日本の国策に日常的に関与している人の利用率では、おそらく国内便で一番ではないかと思います。だからといって離陸前後の機内は特別な緊張感があるわけではありませんが、三沢空港への着陸便から空軍兵士の敬礼のお出迎えを見る頃には、にわか国士の気分になっていきます。三沢空港の手荷物ゲートを出た右手には、ほぼ常設で寺山修司のコーナーが開設されていて、寺山の等身大のポスターの前を行き来する軍人と原発企業人の模様は、前衛と最前線が混じり合い緊張感が満ちてきます。

 寺山といえば、演劇好きでなくても「書を捨てよ、町へ出よう」のフレーズを誰しも聞いたことがあると思います。寺山や戯曲に関心がなくても、このフレーズから新しいものや人に出会い、いろいろな経験をしようという強いメッセージを感じることができます。ところが現在、こういったマインドを持つ人が私の周りには少なくなっています。それは、私自身が年をとり現状維持の意識が強くなったことも一因ですが、それにしても歯科業界関係者には、超安定志向が大勢を占めています。過去20年におよぶ業界の凋落傾向も、このあたりに原因があるのではないかと思います。

 歯科は法人といえども個人経営にすぎないため、大手企業に比べ経営は不安定で2~3ヶ月先の見通しも明るくはありません。だからこそ、いつも軍人と国策企業の最前線意識と寺山の前衛意識を内に秘めて、活気に満ちていなければやっていけないのではないでしょうか。停滞する日本経済の中で、今日でも起業家と呼ばれる人は、軍人や国策企業人同様の意識と寺山的マインドを持って試行錯誤と失敗を乗り越えて、事業を軌道に乗せています。凋落傾向の歯科業界の中にあって、もはや不測の事態などはなく、不測が常態になった環境の中で、前線・前衛意識を持って経営を楽しむぐらいの気持ちがなければ、歯科医師はとても続けられない職業になったのです。私自身も前線・前衛意識を持って、歯科医師の経営に深く関わるコンサルティングの原点に立ち返る2015年としていきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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