
多くの研究により、20歳以下の歯髄には「感染に対する防御力」といってもよい強い力が備わっていることがわかっています。若い歯髄の力を生かした現代の生活歯髄保存療法は、一般歯科医および小児歯科医が身につけておきたい知識と技術です。しかしながら、実際の臨床の現場では、歯髄に近接するう蝕に対するアプローチは術者一人一人のバックグラウンド、臨床哲学によって異なります。また商業誌上などでBioceramic materialsをはじめとするマテリアルの発展により多くの患者さんの歯髄が救えるかのように報じられたり、情報が錯綜している様子を散見します。この講演会は、古典的な文献、最新の文献を系統的に整理し、現代の生活歯髄療法に関するまっとうな知識の獲得、臨床応用力を身につけることを目的としています。
加えて、万が一、深いう蝕などにより根管治療が必要になった場合、二次象牙質の添加の少ない若年者の太い髄腔、根管はその拡大、根充手技も困難になる上、残存象牙質量が少なく歯根破折のリスクを内包しているともいえます。このような歯には、将来の歯根破折を防ぐため、根尖を閉鎖することや、根管内の象牙質の厚みを増すことが必要で最新の科学的根拠に基づけば、それらのことは可能です。これについても言及いたします(Regenerative therapy)。
本セミナーのキーワード
- 歯髄の偉大な力
- 間接歯髄覆髄
- 生活歯髄切断(部分的、全部)
- Apexogenesis
- Regenerative therapy
本来は3時間x6回で開催されているSave the pulpコースのエッセンスを絞り出した、明日から役に立つ特別1日コースです。
福岡で開催した内容をさらにバージョンアップしております。
講師:松浦 顯先生

- 2002年
長崎大学歯学部 卒業 - 2006年
医療法人社団精密会 まつうら歯科医院 開業 - 2016年
南カリフォルニア大学歯内療法学大学院 卒業
日本に数人しかいない、米国歯内療法学会の認定専門医。福岡市博多区にて根管治療を始めとする歯内療法のみを専門で行う歯科医院、「まつうら歯科医院・歯内療法専門室」を開設。
コーディネータ:加藤 大明先生

- 2003年
福岡県立九州歯科大学卒業 - 2006-2012年
日吉歯科診療所勤務 - 2021年
北欧歯科こくら院長
大学院で予防歯科の研究を行った後、日本一の予防歯科医院である日吉歯科診療所で徹底的に予防歯科臨床を学ぶ。チョコレート歯科・北欧歯科を開業し、現在北欧歯科こくら院長。
日時・会場
日時
2023年7月30日(日)
9:30〜17:30(9:00開場)
会場
御茶ノ水トライエッジカンファレンス >ホームページ
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4丁目2−5 御茶ノ水Nkビル 11階
tel. 050-1865-4512
オンライン参加
Zoomを利用したオンライン同時配信を行います。
参加費用(税込み)
早期申しこみ(2023/3/31まで)
- 会場参加
44,000円/1名 - オンライン参加
55,000円/1名
通常申しこみ(2023/4/1以降)
- 会場参加
55,000円/1名 - オンライン参加
66,000円/1名
同一医院より参加の2名めからは半額です
昼食代を含みます
お振りこみ先
三菱UFJ銀行
春日町支店 店番062
普通 0053352
クレセル株式会社
- お振り込み手数料はご負担いただくようお願いします。
- お申しこみは入金をもって確定とさせていただきます。
- ご入金いただきその後キャンセルになった場合は、いかなる理由でも返金は致しかねますのであらかじめご了承ください。
- 領収書は発行いたしません。金融機関の振り込み明細書をもって領収書の発行に代えさせていただきます。