歯科医院ホームページに”何を書けばいいのか”問題 【2026年版・完全ガイド】

インフォメーション | 2026年5月18日

1.なぜ今、ホームページの内容が重要なのか

2026年6月の診療報酬改定を前に、歯科医院から「ホームページには結局何を書けばいいのですか?」という相談が急増しています。

背景にあるのは、令和6年度診療報酬改定から本格化した「施設基準等のホームページ掲載義務」の流れです。
以前は院内掲示だけで済んでいた内容が、現在はホームページ上でも公開が求められるようになりました。
経過措置も終了し、現在は事実上の対応必須の状態に入っています。

多くの歯科医院が以下のような疑問を抱えています。

・ 「厚労省の文章をそのまま貼ればいいのか」
・ 「どこまで書けばいいのか」
・ 「”外来環”が消えたと聞いたが、何が変わったのか」
・ 「医療DXとは何を書けばいいのか」



2.2026年版・主な変更点まとめ

① 外来環の再編(医療安全・感染対策の分離)

最も大きな変更点が「歯科外来診療環境体制加算(外来環)の整理・再編」です。
従来一括運用されていた内容が、以下の2つに分離されました。

・旧称

・新称

歯科外来診療環境体制加算(外来環)

歯科外来診療 医療安全対策加算

(同上)

歯科外来診療 感染対策加算

 

② か強診 → 口管強へ名称変更

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」は、現在「口腔管理体制強化加算(口管強)」へ名称が変更されています。古い名称のまま掲載している医院は更新が必要です。

③ 情報公開項目の増加

オンライン資格確認・マイナ保険証対応・医療DX推進体制・明細書発行体制など、「情報公開を前提とした掲載項目」が急速に増えています。

 

3.掲載すべき項目と文例集

重要なのは「制度名称だけを書くのではなく、患者さんが読んで意味のわかる文章に整理すること」です。以下の文例をそのままご活用ください。

医療DX推進体制

📝 掲載文例
【医療DX推進体制について】
当院ではオンライン資格確認システムを導入しております。
マイナンバーカードを健康保険証として利用できる体制を整備し、診療情報・薬剤情報等を活用した安全で質の高い医療の提供に努めています。

👉 効果的な理由:「マイナ保険証」という患者さんが実感できる言葉を使うことで、制度の内容が具体的に伝わります。

明細書発行体制

📝 掲載文例
【明細書発行体制について】
当院では診療内容がわかる明細書を無償で発行しております。
なお、明細書の発行を希望されない場合は受付までお申し出ください。

👉 効果的な理由:「無償」「希望しない場合の選択肢あり」という具体情報が患者さんに安心感を与えます。

歯科外来診療医療安全対策

📝 掲載文例
【歯科外来診療医療安全対策について】
当院ではAED等の緊急対応設備を整備し、医療安全管理者を配置しております。また、緊急時に対応できる医療機関との連携体制を整えています。

👉 効果的な理由:「AED」「連携医療機関」という具体的な取り組みを示し、「安全な医院だ」という安心感が伝わります。

院内感染対策

📝 掲載文例
【院内感染対策について】
当院では患者さまごとの器具交換・滅菌を徹底し、院内感染防止対策に取り組んでおります。
スタッフ教育・衛生管理を継続的に行い、安全な診療環境の整備に努めています。

👉 効果的な理由:「感染対策実施中」だけより、具体的な取り組みを示すことで医院の誠実さが伝わります。

口腔管理体制強化加算(口管強)

📝 掲載文例
【口腔管理体制強化加算(口管強)について】
当院は口腔管理体制強化加算の施設基準を満たした歯科医院です。
むし歯・歯周病予防を含めた継続的な口腔管理に取り組んでおります。

👉 効果的な理由:施設基準の事実+予防管理への姿勢を合わせて伝えることで、かかりつけ医としての信頼感が増します。

電子処方箋

📝 掲載文例

【電子処方箋について】
当院では電子処方箋に対応しております。

👉 対応事実をシンプルに伝えれば十分です。

 

4.ホームページへの掲載方法・構成のポイント

専用ページを設けて整理する

トップページに制度文言を大量に並べるのは避けましょう。
以下のような専用ページを設けて情報をまとめることをお勧めします。

・ 「施設基準について」ページ
・ 「当院の取り組み」ページ
・ 「医療DX・情報公開について」ページ

トップページや医院案内ページのフッターからこれらのページへリンクする形が、患者さんにとって最も自然です。

制度名称+患者向け説明のセットで書く

制度名称はあくまで”見出し”として使い、本文は患者さんに向けた言葉で書きましょう。
制度用語だけが並ぶページは患者さんには伝わらず、むしろ「難しい医院」という印象を与えてしまいます。

 

5.掲載項目チェックリスト

以下の項目を確認し、未掲載のものがあれば早めに対応しましょう。

☐  医療DX推進体制
☐  オンライン資格確認の導入
☐  マイナ保険証への対応
☐  明細書無償交付
☐  歯科外来診療医療安全対策加算
☐  歯科外来診療感染対策加算
☐  口腔管理体制強化加算(口管強)※旧称「か強診」からの更新を忘れずに
☐  電子処方箋対応(対応している場合)

 

6.これからの歯科医院ホームページの在り方

今後、歯科医院のホームページは単なる「医院紹介」ではなくなっていく可能性があります。Google検索もAI検索も、「実際にどのような医療を行っているのか」を以前より重視する方向に進んでいます。

・ どのような安全管理をしているのか
・ どのような感染対策を行っているのか
・ どのような予防管理をしているのか
・ どのような考えで診療を行っているのか

これらを「患者さんに伝わる言葉で整理している医院」が、結果として信頼を獲得していく時代になるでしょう。
今回の制度改定は単なる事務作業ではありません。
「歯科医院が社会へ何を説明するのか」という、医院の姿勢そのものが問われ始めている転換点といえるかもしれません。

ホームページを「義務として対応するもの」ではなく、「患者さんとの信頼関係を築くための場」として活用していただければ幸いです。
ご相談はクレセル株式会社までお気軽にどうぞ。
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